スマホの文字、はっきり見えていますか?目の健康について考えることって、意外と少ないものですよね。
今回は、多くの人が「よく分かっていない」という遠視について、詳しく解説していきます。近視との違いを理解することで、自分の目の状態をより正しく知ることができるはずです。

近視=遠くが見えない
まず、近視についておさらいしましょう。近視は、遠くのものがぼやけて見える状態です。黒板の字が見えにくい、あの経験をされた方も多いのではないでしょうか。
ピントが網膜の手前で合う
近視が起こる原因は、眼球が前後に長く伸びてしまうことなんです。私たちの目は、光がレンズを通って網膜に像を結ぶことで物が見えています。
ところが眼球が長いと、どうなってしまうのか。ピントが網膜の手前で合ってしまうんです。その結果として、遠くのものほどぼやけて見えるという現象が起こるわけです。
では、遠視はこの逆なのでしょうか?実は、そうではないんです。
遠視=近くも遠くも見にくい
「遠視」という名前から、遠くがよく見える目だと思ってしまう人は少なくありません。しかし実際には、近くも遠くもピントが合いにくい状態なんです。
この点が、多くの人に遠視が誤解されている理由の一つですね。
ピントが網膜の奥で合う
遠視が起こる仕組みは、眼球が短いことが原因です。光が網膜に届く前にピントが合いきらず、像は網膜の奥で結ばれてしまいます。
ここが重要なポイント。若いうちは、目の筋肉がレンズを厚くして、無理やりピントを合わせるんです。だから、視力が出ていて見えてしまうんですよ。これが遠視に気づかれにくい理由なんです。
年齢とともに自覚
ところが、年を重ねるにつれて状況は変わってきます。40代を過ぎると、ピント調整の力が段々と落ちていきます。
そうなると、遠視が表に出てくるんです。若い頃には感じなかった見えづらさを感じるようになるわけですね。
老眼との違い
遠視は「老眼」と混同されることが多いのですが、実は別物なんです。
老眼はレンズの硬化で起こる加齢現象で、誰もが年を取ると経験する生理現象。一方、遠視は生まれつきの眼球の形による屈折異常です。生まれつきの特性なんですね。
ただし、注意しておきたいポイントがあります。遠視の人は、そうでない人よりも老眼の症状が早く出やすい傾向があるんです。
子どもの遠視に注意
遠視は子どもの成長段階でも注意が必要です。特に子どもの強い遠視は、視力の発達を妨げて「弱視」につながることもあるんです。
お子さんが見えづらそうにしていたら、できるだけ早く眼科で検査を受けることをお勧めします。
まとめ
近視と遠視は、どちらも眼球の形が影響する屈折異常ですが、その仕組みは全く異なります。近視は眼球が長すぎることが原因で、遠視は眼球が短いことが原因です。
特に遠視は気づかれにくく、40代以降になって初めて自覚することが多いという特徴があります。老眼との違いを理解することも大切ですね。
見えづらさを感じたら、眼科で確かめてみてください。自分の目の状態を正しく知ることが、目の健康を守る第一歩です。